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【出張買取のご案内】 http://koshoshi-scrum-npo.blogspot.jp/2015/08/blog-post_10.html 古書肆スクラムでは、古本を通して障がい者の就労支援を行っています。具体的にいうと、障害者自立支援法に基づいた「就労継続支援B...

2015年2月13日金曜日

古書肆スクラムというタネのこと。

 「古書肆スクラム」という一つの取り組みをはじめた。以前にも別の場所で同じようなことを書いたことがあるのだけれど、根幹は何も変わらないのでもう一度ここにしっかり書き留めておきたいとおもう。

 NPO法人スクラムのような社会福祉施設というのは、公共性に乏しく閉鎖的であるという課題をもう40年以上も引きずっている。2000年の社会福祉基礎構造改革を機に「地域福祉」「施設の社会化」などと云われるようになったが、その課題は今もなお課題として残っている。
 
 本来、社会福祉施設というのは地域で生活する人たちが、その地域で継続して生活できるようにするための社会資源の一つであり、言い換えれば施設を利用するということは、地域で生活をするということと双方向に等しい意味でなくてはならない。「ずっと暮らしてきた慣れ親しんでいる環境で、今までのように人と関わり合いをもちながら自分らしい生活を送りたい」そういった地域にある潜在的なニーズ、地域の切なる願いに応えられるシステムを整備してこその社会福祉施設であり、それが地域福祉の原点であるとぼくはおもっている。別の見方をすれば、地域福祉というのは街づくりの一環であり、住民が安心して暮らし続けるための「街づくりの核」となるべき存在であってもよいはずなのだ。

 しかし、実際には施設自体が地域から距離をおいた存在となっているため、施設を利用される方にとっても、当然、地域から離れた存在とならざるを得ないというのが現実である。その理由というのは一つだけではないし、それは社会福祉の辿ってきた歴史的な背景などにも起因する。その辺の話をすると長くなってしまうのでここでは割愛するけれど、とにかくこれからは「今現在は福祉サービスなんて無縁だと思って生活しておられる方」が、気負わずに足を運ぶことのできるような光を施設に当てていかなくてはならないのだ。

   地域のなかに積極的に入っていって参加し、従来のような福祉的な匂いだけのアプローチで完結させず、同情や義理に頼らない、一般の方々にとって普通に興味の持てるような、関係者以外の人の流れが自然にできる方法でアプローチしていくことが大切なのだとおもう。快適な職場環境と安心できる支援を基盤に、地域に対して光をつくるアプローチ、地域という光の中に入っていくアプローチ、そのどちらか一方にかたよることなく、バランスよく地域との接点をつくっていくことがこれからの施設づくりにはかかせない。その第一歩として「古書肆スクラム」はスタートした。

 タネは蒔かれた。これから出てくるであろう小さな芽を見逃すことなく、またその芽を摘んでしまうことのないように、絶やさないように、みんなで一丸となって水をやって大事に育て、いつか立派な花を咲かせることができればと切に願う。(砂金


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